「痛いの痛いの飛んでいけ!」
子供の頃、頭をぶつけたり、走っていてこけたりして泣いていると、母親からぶつけた箇所を
さすりながら、こう言われたことがあります。
また、おなかが痛い時はゆっくり痛いところをさすってもらったものです。
子供ながらに何となく痛みが薄らいでいった気がするのを覚えています。
母親のハンドパワーは偉大ですね。
今でもおなかが痛い時、自分で痛いところをさすったりします。
この「痛いところに手を当てる」という行為ですが、
読んで字の如く、「手当て」という言葉になりますよね。
本来、手当ての語源についてですが、
「手」は仕事をする人、いわゆる人手のこと。室町時代には、何かをするときの要員の意味で用いられ、その要員を配置することを「手当てを置く」のように言いました。
江戸時代になって、労働の報酬、賃金、心付け、もてなしなど意味となり、さらには病気や怪我の処置をいうようになりました。
俗説として、患部に手を当てるところからという説があるが、あとからの意味づけとされているそうです。
本来の語源では無いですが、俗説のわりになんかすごく説得力がありますよね。
ちょっとした都市伝説みたいな感じですね。
私たちセラピストはお客様のお疲れの身体の箇所に手を当ててゆっくりとほぐしていきます。
私たちの施術で治療することはできませんが、日々の疲れを癒すことができます。
冒頭に申し上げました
「痛いの痛いの飛んでいけ!」
ではないですが、身体が軽くなった感じを味わっていただければ幸いです。
信じるか信じないかはあなた次第です。